フルートリペア自分でタンポ交換 作業編

足部管から始めた。

解体は簡単。バネを外して、ネジを回して芯を引き抜けば3つのパーツにバラける。

30年以上放置されてたものだから、タンポを取ろうと思ってもこべりついててびくともしない。というかネジ自体も固まってる。ネジの締まってる強さを手に覚えておく。何ならネジ穴の角度?覚えておく。

つまようじでタコ焼きの要領でガリっとはがして、古いタンポを取り除く。

タンポの下には使い古されたあぶら取り紙の色の半透明紙と、ピンクの調整紙が入ってた。

取り外したものと新しいもののタンポの高さがほぼいっしょに見えるのでとりあえずこれらはそのままでタンポだけはめこむ。

ネジを締めてシワがよりだしたら、よりゆっくりネジを止まるまで締める。締まったら、締めすぎない。キュッキュッくらいで終わりにした。

ネジ締めによるタンポのしわ

アイロン—シワ取り作業

アイロンとアイロン台を出して、適当なハンカチを一枚出しておく。

バーナーやトーチの直熱でヘラを加熱する、と書いてあるけど実際には

触れて熱い程度、熱しすぎない、焦がさない

など熱すぎるとフィッシュスキンがダメになるという注意書きがおおかった。それで試しにバターナイフをライターであぶってみたんだけど、黒くススがついちゃってこれじゃタンポが真っ黒になっちゃう、、、素人には使えるものじゃなかったよ

つまり、アイロンのいちばん下の低温設定くらいでちょうどいいってことだよね?シルクや化学繊維のシワはとれるんだし。焦げることももちろんない。触ってもただれるほどの高音じゃないしアツ!くらいで火傷もしない。

アイロン台にバターナイフを置いてハンカチかぶせてアイロンを置いてあたためーーー。10秒くらい?1分くらい置いてても燃えたりすることはないので焦る必要もなし!

濡れたティッシュでトントンとタンポを濡らしたらバターナイフでクルクルとなでる。簡単にシワが取れるね!成功かな!

1個交換したら一度組み立ててスキマの確認

つまようじに切ったあぶらとり紙をマステでつけた手作りフィーラーを挟んで大きなスキマがないか確認。

しっかり噛むところと、スッと抜けちゃうところがある場合はまた分解してタンポを上下反対にはめてみたり、コピー用紙を四角く切り取って高さを上げてみたりして、また組み立ててーー。

穴は6mmとか書いてあったけど、パンチで穴開ければ良さそう。

低音が出るかどうかをチェック。

※高音は誰でも簡単に出るらしいのでチェックの必要なしだそう。

いい感じになったら、組み立てたままもう一度濡らしたティッシュをはさんでパカパカしてから指圧よりちょい強めにギュッととじてマステで固定して一晩寝かせてわだちになじませた。

翌日も、気になるところがあればまた解体してペーパー入れたりして何度も調整してしっかり閉じるように目配り〜。

胴部管も一気に交換せず、割れてたり気になる部分から何日かに分けてちょこちょこ交換していきました。

このときは4箇所を調整してまとめて一晩寝かせた。

マステ固定だけどちゃんとわだちが形成されます。マステの貼り方=力のかかり方はできるだけ指で押さえたときに近いように留めてあります。

となりの古いタンポとの差がヤバい笑

新旧比較するとこんな感じ。

古いのにはYAMAHAの文字がかいてある。

中国製のなので上の一番右のようにスキンが穴付近までちゃんと貼られてないのもあるけど表面に問題がなければ使用に問題なさそう。YAMAHAのも裏はそんな感じになってるのがあった。

純正だからたぶん楽器店か購入当初からのタンポだと思うんだけど、まだ交換してないキーをじーっと眺めて見ると、ホールをちゃんとふさげてないんだよね、、、劣化してタンポが曲がったの??ファを押したときにとなりのホールが少し浮いてる気がする。

そんな感じでまだまだ変だなと思う場所もあり結局ほぼ全部交換しなきゃなんじゃ??と思ってる

中国製だし、調整紙もコピー用紙とあぶらとり紙だからなるべく手は入れたくないんだけど。

ここまでやってさらに欲しいと思ったもの

調整紙ほしいなぁ。でも何百枚もいらないんだよなw

コンパスカッターを100均で買う?